●低血圧・・・侮れない中高年からの発症
1分で判明!病気チェック
脳卒中や心筋梗塞を招く恐れのある高血圧に比べて、あまり注目されることのない低血圧。だが、朝がつらくて会社を遅刻したり、不定愁訴がつきまとう。また中高年からの低血圧には、まれに難病が隠れている可能性も。決してあなどれない。
【朝100以下が目安】
低血圧は血圧の維持機能が低下している状態で、一般に『最大血圧(上)100mmHg以下』が目安にされる。低血圧でも症状がなければ問題はない。が、チェックリストのような症状が強く、生活に影響するようなら治療や対策が必要だ。
「よく“貧血”と混同されるが、貧血は赤血球が少ない状態で採血検査でないと分からない。低血圧とは別もの」と話すのは、低血圧の研究をしている東京・新宿にある平野医院の平野誠一郎院長(循環器専門医)。
血圧は1日内の変動が激しいので、低血圧の血圧測定は朝、起床直後の数値が基礎になる。
【隠れた難病にも注意】
低血圧は主に、明確な原因がない「本態性低血圧」、基礎疾患が原因で起こる「二次性低血圧」、立っているとき血圧が下がる「起立性低血圧」の3つに分類される。
平野院長は「体質的な素因もあるが、足腰の筋肉の衰えで心臓に戻る血液が減り起こる場合がある。デスクワークや運転手など長時間座りっぱなしの職業の人に起こりやすい」という。
また、中高年で起立性低血圧の人は、「隠れた病気にも要注意」と、こう警告する。
「発症数は少ないが、自律神経障害が強い“シャイ・ドレーガー症候群”という特定疾患がある。初老男性に多く、起立性低血圧、汗が出ない、ED(勃起障害)が特徴。進行すると生活が難しくなる怖い病気です」
どんなタイプの低血圧か、早めに精密検査でハッキリさせるべきだ。
【生活習慣で克服も】
二次性低血圧は基礎疾患の治療が重要。本態性低血圧では血圧を上げる薬物療法もあるが、生活習慣の対策だけでも症状はかなり改善する。例えば、(1)ウオーキングや水泳などで足腰の筋力強化(2)毎朝10分間、全身の皮膚をこすって刺激し血行をよくする(3)朝食のとき塩分の多い食品をとる(4)チェダーチーズを食べると血圧維持にいい(5)コーヒーや緑茶などのカフェインは自律神経の働きをよくする、などだ。
また、食後は胃や腸に血液が集中するので、血圧が下がる「食後性低血圧」という人もいる。平野院長は「『食べてすぐ横になると牛になる』というが、低血圧の人は横になった方がいい」とアドバイスする。
朝は不調で不機嫌というアナタ、起床直後の血圧を測ってみよう。
■「低血圧」チェックリスト
- 早起きが非常に苦手
- 毎朝だるい、疲労感がある
- 午前中は頭がボーとする
- よく立ちくらみがする
- 朝、頭が重く感じる
- 朝はまったく食欲がない
- 食後にふらつき感がある
- 乗物に酔いやすい
- 動悸がする
- 寝つきが悪い
※該当が多い人は血圧を測ってみましょう。
平野医院(東京・新宿)/平野誠一郎院長作成
●関連項目
posted by kamiryu07 at 23:21|
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