大動脈解離(大動脈乖離とも、だいどうみゃくかいり、Aortic dissection)とは、なんらかのきっかけによって、3層構造を作っている大動脈のうち真ん中の層の膜(中膜)に血流が入り込んでしまい、層構造が別々に剥がれていく(解離してしまう)病気である。大動脈瘤の一種として分類されることがあり、別名を解離性大動脈瘤と言う。
快楽亭ブラック (2代目)、俳優の故・石原裕次郎、加藤茶らが罹患した疾病である。両名とも緊急手術で生還した。
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快楽亭ブラック (2代目)、俳優の故・石原裕次郎、加藤茶らが罹患した疾病である。両名とも緊急手術で生還した。
続きを読む悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ、ML:Malignant Lymphoma)は、リンパ系組織に由来し全身に発生する悪性腫瘍である。リンパ節に発生するものもリンパ節外に発生するものもあるが、リンパ系は全身組織であるため癌と異なり切除による治療は不可能(但し、腫大による圧迫などを緩和するため姑息手術を行うことはある)。放射線療法および化学療法のみが適応となる。その意味でリンパ系腫瘍は必ず「悪性」であることになるが、日本語の病名としては明示的に「悪性リンパ腫」と呼び習わしている。
悪性リンパ腫という単一の疾患があるわけでなく、多様な疾患の寄せ集めであり、しかもその疾患分類については今でも分類作業が進行中である。少なくとも確実なものとして、ホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma,HL、あるいは Hodgkin's disease, HD)と非ホジキンリンパ腫 (non Hodgkin's lymphoma, NHL) がある。ホジキンリンパ腫はおそらく単一な疾患であるが、非ホジキンリンパ腫はその他の疾患の寄せ集めである。欧米ではホジキンリンパ腫が多数を占める為、こういった分類になったと思われるが、日本人の場合は、前者は約10%を占めるに過ぎず、多くは後者である。
悪性リンパ腫は全身に発生するというその性質上、治療を行っても腫瘍細胞が完全に消えたことを証明することはできない。そのため「完治」という表現はせず、腫瘍を検出できなくなった時点で「緩解(寛解)」したと表現する。これは白血病と同様の扱いである。緩解に至っても腫瘍細胞が残存していることがあって再発と緩解を繰り返す例も多く、現在もなお治療は困難な疾患である。
原因はわかっていないが、ウイルス説・カビ説・遺伝説などがある。小児白血病、絨毛癌などと並んで悪性腫瘍の中では比較的抗癌剤が効きやすいとされる。また一般に、悪性度の高いものほど化学療法に対する感受性が強く、緩解に至る確率も高いとされている。
続きを読む子宮頸癌(Cervical cancer)は子宮頸部と呼ばれる子宮の入り口に出来る癌である。
●概要
一般に子宮癌と呼ばれている癌には、子宮頸癌と子宮体癌の2種類がある。一部の例外を除き、子宮頸癌と子宮体癌は全く異なる種類の癌で、その原因、発生部位、頻発年齢が異なる。
ほとんどの子宮頸癌は扁平上皮癌であり、これらは発生原因が科学的に解明されている。即ちヒトパピローマウイルス(HPV)の長期間の感染により発症することが最近の研究で明らかになっている。以下、特に断りのないかぎり本記事では子宮頸部扁平上皮癌について述べる。
子宮頸癌の最大の特徴は、予防可能な癌であるという点である。これは異形成(子宮頸癌になる前の病変)が発見可能なためであり、定期的な子宮頸癌検診により、異形成の段階で発見・治療することにより癌の発症を未然に防ぐことが可能である。
続きを読む関節リウマチ(かんせつりうまち、Rheumatoid Arthritis; RA)は、自己免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛、関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患。しばしば血管、心臓、肺、皮膚、筋肉といった全身臓器にも障害が及ぶ。
●名称
以前慢性関節リウマチと呼ばれていた疾患と同義である。第6回日本リウマチ学会総会(1962年)においてRheumatoid Arthritisの日本語訳が「慢性関節リウマチ」に決定されたが、Rheumatoid Arthritisという学名には「慢性」という語はいっさい含まれておらず、実際急性発症する例もあるため、これは完全な誤訳であるとする意見がとおり、第46回日本リウマチ学会総会(2002年)において「関節リウマチ」を正式名称とする声明が発表された。これに伴い、2006年、厚生労働省による特定疾患の名称も「関節リウマチ」に変更された。
●概要
関節リウマチは、初期は関節痛を引き起こし、場合によっては全身を侵すこともある進行性の疾患である。
続きを読むリウマチ、リューマチ、リュウマチ(英 Rheumatism から)、ロイマチ(独 Rheuma から)
●関連項目
神経痛(しんけいつう Neuralgia)とは、人の体においてさまざまな原因により、末梢神経が刺激されることに起因する痛みのことである。
●症状・特徴
一般に発作性の痛みが反復して現れることが多く、不規則に起こるが長時間続くことは少ない。原因不明の特発性のものから、原因のはっきりしたものまで含め、特定の末梢神経領域に起こる痛みを総称し神経痛と呼ぶ。手足や関節などに起こりやすいが、全身いたるところに起こりうる。強い針で刺したような、あるいは焼け付くような痛みが特徴。末梢神経への圧迫や炎症などが直接的な原因と考えられる。特に秋から冬にかけて増える傾向がある。痛みはリウマチにも似ているが、神経痛では関節の変形は起こらない。
続きを読む低血圧(ていけつあつ)とは、血圧が正常範囲を大きく下回った状態の事を言う。
●定義(診断)
高血圧は日本高血圧学会にて基準が示されているが、低血圧には基準が存在しない。
●症状
血圧が低いだけで何ら症状の無いこともあるが、気分が落ち着かなかったり、イライラしたり、頭がクラクラするなどの症状が訴えられることがある。ただし「低血圧の人間が朝に弱い」という言説には、現時点では医学的な裏付けが存在しない。
血圧は1日の中でも変動しており、体勢でも変化する。例えば横になった後で立ち上がると一時的に血圧が低下し、1〜2分掛けて徐々に元の値へ戻る。この際、「元へ戻るまで非常に時間を要する」症状を「起立性低血圧」と呼び、起立時にめまいや頭痛などを伴う場合がある。その他、入浴や食事などによっても一時的に血圧が低下するが、この際にも同様の症状が現れる場合がある。
●関連項目
メタボリックシンドローム(英 metabolic syndrome、代謝症候群とも)とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態。WHO、アメリカ合衆国、日本では診断基準が異なるため注意を要する。以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、マルチプルリスクファクター症候群、内臓脂肪症候群などと呼称されてきた病態を統合整理した概念である。
それぞれ単独でもリスクを高める要因であるが、これらが多数重積すると相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まる為、リスク重積状態はハイリスク群として予防・治療の対象と考えられてきた。このようなリスク集積状態は、偶然に起きたとする考え方と、何かの共通基盤(内臓脂肪の蓄積・インスリン抵抗性・遺伝的背景など)に基づくという考え方があり、近年では特に内臓脂肪の蓄積による肥満が共通の基盤として着目されている。メタボリックシンドロームでは、内臓脂肪蓄積型肥満=男性型肥満ともいわれている上半身型肥満=リンゴ型肥満に対して注意が呼びかけられている(一方女性型肥満といわれている洋ナシ型肥満、これは下半身型肥満ともいわれ内臓肥満とは捉えられていない。以前はW/H比、ウェストヒップ比が議論された事もある)。しかし、日本の中年男性の半分近くがこの「症候群」またはその予備群に該当するものであり、疾患として扱うのが妥当であるかどうか議論になっている。
平成19年(2008年)から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行う事を目指し、40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化すると共に、メタボリックシンドローム該当者、または予備群と判定されたものに対して特定保健指導を行うことを義務づける。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティが課せられる。厚労省は、中年男性では二分の一の発生率を見込むなど、約2000万人がメタボリックシンドロームと予備群に該当すると考えており、これを平成24年度末までに 10%減、平成27年度末までに25%減とする数値目標を立てている。これにより医療費2兆円を削減するという。これらの数字は、「医療制度改革大綱(平成17年12月1日 政府・与党医療改革協議会)の数値目標をなぞったものだが、実現性を危ぶむ声が強い。
続きを読む脂質異常症(ししついじょうしょう、Dyslipidemia)は、血液中に含まれる脂質が過剰、もしくは不足している状態を指す。
2007年7月に高脂血症(こうしけつしょう)から脂質異常症に改名された。
続きを読む動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう、Atherosclerosis)
動脈が肥厚し硬化した状態を動脈硬化といい、これによって引き起こされる様々な病態を動脈硬化症という。動脈硬化の種類にはアテローム性粥状動脈硬化、細動脈硬化、中膜硬化などのタイプがあるが、注記のない場合はアテローム性動脈硬化を指すことが多い。アテローム動脈硬化症は、高脂血症や糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子により生じると考えられ、最終的には動脈の血流が遮断されて、酸素や栄養が重要組織に到達できなくなる結果、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる。
最近では、動脈硬化症の原因と考えられている高脂血症や、危険因子がなんらかの基盤で集積した状態であるメタボリックシンドロームについての研究が盛んである。
続きを読む虚血性心疾患 (きょけつせいしんしっかん, IHD: Ischemic Heart Disease)とは、冠動脈の閉塞や狭窄などにより心筋への血流が阻害され、心臓に障害が起こる疾患の総称である。
狭心症や心筋梗塞がこの分類に含まれる。これらは冠動脈疾患と同義であるが、冠動脈自体に病変が無い疾患、例えば脳血管疾患による急激なストレスから来るタコツボ型心筋症や中枢性肺水腫などは特に本症に含まれる。
アメリカ合衆国では1950年代から心臓病患者の増加が問題となっていたが、朝鮮戦争で死亡したアメリカ人兵士を解剖した医師が冠動脈に動脈硬化症を発見したことから、虚血性心疾患と動脈硬化症との関連が明らかとなった。
●関連事項
頭痛(ずつう)とは、頭部に感じる痛みのうち、表面痛でないもの。様々なタイプの痛みを含んだ幅の広い症状概念である。ありふれた症状である一方、これを主症状とする致命的疾患もあり、他方で原因が特定できないことも多いという、症候学上非常に重要な症状。
●疫学
頭痛はありふれた症状で、外来初診患者の約10%が頭痛を主訴とする。
日本人の3〜4人に1人(約3000万人)が「頭痛持ち」である。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛といわれる。クモ膜下出血・脳腫瘍による頭痛は、毎年3万人に発生する。
日常生活に支障ある頭痛を、世界中で最低40%の人が経験する。
男性よりも女性のほうが頭痛の症状を訴えることが多く、筋緊張性頭痛の6割、片頭痛の8割が女性である。
女性が訴えることが多い頭痛の1つに生理時に伴うものがあるが、これは生理中に女性ホルモンのエストロゲンが血中から減少し、それがセロトニンに何等かの影響を与えて片頭痛を引き起こしやすくなるからではないかとも考えられている。
続きを読む梅毒(ばいどく、英:Syphilis)は、スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマ (Treponema Pallidum) によって発生する感染症、性病。昔は「黴毒」と表記した。
●歴史
梅毒が歴史上に突発的に現われたのは15世紀末であり、そのため本病の由来については諸説ある。
日本では1512年に記録上に初めて登場している。交通の未発達な時代にもかかわらず、コロンブスによるヨーロッパへの伝播からわずか20年でほぼ地球を一周した事になる。抗生物質のない時代は確実な治療法はなく、多くの死者を出した。慢性化して障害をかかえたまま苦しむ者も多かったが、現在ではペニシリンなどの抗生物質が発見され、早期に治療すれば全快する。梅毒トレポネーマは抗生物質への耐性は獲得していない。罹患患者も減少しているが、根絶された訳ではない。
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