2010年02月28日

角化嚢胞性歯原性腫瘍

角化嚢胞性歯原性腫瘍(かくかのうほうせいしげんせいしゅよう、Keratocystic odontogenic tumor)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。

2005年のWHO分類により、「歯原性角化嚢胞」から改名された。浸潤性や再発率の高さ、増殖活性の高さから腫瘍として取り扱うようになった。臨床所見はエナメル上皮腫と共通することが多いが、歯根吸収は稀である。組織学的所見としては、表面が波状を示す錯角化重層扁平上皮で裏装されており、上皮の基底面は平坦で上皮釘脚の伸長は見られない。また、立方形から円柱形の基底細胞の柵状配列が見られる。裏装上皮は結合組織からの剥離傾向が強く、嚢胞壁内の嬢細胞や小上皮塊の存在とあわせて再発の原因とされる。

好発年齢は10〜20歳代で、発生頻度としては男性の下顎大臼歯部に多い。

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2010年02月27日

腺腫様歯原性腫瘍

腺腫様歯原性腫瘍(せんしゅようしげんせいしゅよう、Adenomatoid odontogenic tumor)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。

好発年齢は10歳代(全症例の約7割)。エックス線像としては、半数以上が内部に不透過像を伴う、境界明瞭な骨透過性病変である。女性、上顎、前歯部に後発である。約75%で埋伏歯と関連がある。歯原性上皮の充実性増殖である。再発はない。組織像としては、線維性被膜で被包された充実性から嚢胞状腫瘤であり、腺管様構造や花環状構造を示す。組織学的鑑別診断は容易で、問題となることはない。

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2010年02月26日

石灰化上皮性歯原性腫瘍

石灰化上皮性歯原性腫瘍(せっかいかじょうひせいしげんせいしゅよう、Calcifying epthelial odontogenic tumor)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。

2005年のWHO分類により、「歯原性石灰化上皮腫」から改名された。好発年齢は特になく、20〜60歳代まで発生する。エックス線像としては、内部に不透過像を伴う骨透過性病変である。60〜70%が下顎に発生し、特に大臼歯部に多く、約50%で埋伏歯を伴っている。大部分は骨中心性である。緩慢に増大する無痛性腫瘤で再発は稀である。組織像としては、アミロイド様の物質の沈着が見られ、細胞間橋の目立つ多角形細胞のシート状から索状の増殖が見られる。また、多形性が見られるが、異型核分裂像は見られない。そのため、鑑別診断としては容易であるが、細胞の多形性を悪性所見であるとしないよう注意が必要である。上顎骨に発生した場合、突出、鼻出血、鼻腔閉塞が発生することがある。

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2010年02月25日

扁平上皮性歯原性腫瘍

扁平上皮性歯原性腫瘍(へんぺいじょうひせいしげんせいしゅよう、Squamous odontogenic tumor)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。

2005年のWHO分類により、「歯原性扁平上皮種」から改名された。扁平上皮よりなる、まれな局所浸潤性良性腫瘍である。好発年齢は20歳代である。エックス線像としては、歯槽骨内に単房性から多房性の骨透過像がみられる。構成としては扁平上皮からなる島状の腫瘍胞巣と密な線維性間質からなる。再発はほとんどない。

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2010年02月24日

歯原性腫瘍

歯原性腫瘍(しげんせいしゅよう、Odontogenic Tumor)とは、口腔内に発生する腫瘍のうち、歯の発生過程における各組織の細胞が発生母細胞となる腫瘍のこと。1992年のWHOの分類が一般的であったが、2005年にその分類が変更され、各学会や歯科医師国家試験などはこちらに準拠するようになってきている。

エナメル上皮腫の発生率が最も高く、ついで歯牙腫が多いとされている。その他、良性腫瘍が多く、悪性腫瘍の発生はまれである。

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2010年02月23日

エプーリス

エプーリス(epulis)とは、歯肉靱帯より生じた歯肉の腫瘤。語源は、ギリシャ語で「歯肉のできもの」という意味。

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2010年02月22日

カルチノイド

カルチノイド(carcinoid)とは、神経内分泌細胞への分化を示す腫瘍の総称である。小腸などの消化管粘膜、肺などの気管支粘膜など粘膜内に神経内分泌細胞が常在している部位に発生することが多いが、膵臓、肝臓、腎臓、精巣、卵巣などの実質臓器や、胸腺、乳腺、前立腺など腺細胞が分布する臓器にもまれに発生する。

カルチノイド腫瘍は、英語では「carcinoid」または「carcinoid tumor」と表記され、まさに「癌もどき」(=carcinoma-like)な病理組織像や生物学的振る舞い(浸潤や転移能)を示すことがある。したがって良性腫瘍とは言えず、境界悪性腫瘍(borderline malignancy)または転移が明らかな例では悪性腫瘍と同等な扱いとなる。

セロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、カテコールアミンなどのホルモン様物質を産生する。肺・気管支、胸腺、膵臓などのカルチノイドは副腎皮質刺激ホルモン、抗利尿ホルモン、ガストリンなどを分泌する。

診断のためには生検や切除材料の病理学的検査が必須で、腫瘍を構成する細胞の嗜銀性や好銀性を染色で確認したり、神経内分泌顆粒の構成分子であるクロモグラニンAやシナプトフィジンを免疫組織化学的に染色し陽性像を確認することで診断が確定する。

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2010年02月21日

エナメル上皮腫

エナメル上皮腫(エナメルじょうひしゅ、Ameloblastoma)は歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍。実質はエナメル器に類似している。歯原性腫瘍の中で最も多い腫瘍である。1827年にCusackによって報告され、1930年にIveyとChurchillによって現在の名前であるAmeloblastomaと命名された。

エナメル上皮腫は上皮性腫瘍であり、十代から二十代の男性に好発する。主に下顎骨の臼歯部に発生し、上顎骨に発生することは少ない。まれではあるが、骨外性(歯肉)に発生することもある。濾胞型と叢状型があり、前者が多い。

まれに悪性や転移性の性質をもつことがあり、成長が遅いので、顔面や顎骨に深刻な損傷を与えることがある。さらに、腫瘍細胞が簡単に浸潤し、骨組織を破壊するので、治療のために広い範囲の外科切除が必要となることがある。その上、その広範囲の外科切除でもこの疾患を完全に治すのに十分ではないとの警告もある。

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2010年02月20日

化膿

化膿(かのう、suppuration)は、組織の損傷部が炎症を起こし、好中球を主とした白血球の浸潤と炎症組織の溶解により、粘稠な浸出液を形成すること。組織内に貯留するものはと呼ばれ、上部気道炎症では痰として排出される。したがって細菌性の炎症に伴う痰と膿とは本質的には同じものである。

本来は無色であるが、表皮あるいは上部気道炎症では黄色ブドウ球菌が起炎菌であることが多く、菌の色に由来して淡黄色〜黄緑色の膿が出てくることがある。赤血球分解物が混入する場合は赤み〜褐色味を呈する。

化膿はブドウ球菌やレンサ球菌などによることが一番多いが、テレビン油などの化学物質などによることもある。

炎症により、白血球走化因子等の産生により血管から炎症組織に浸潤した好中球は貪食作用により、炎症に伴う細胞壊死によって発生した自己分解産物や細菌を取り込む。過剰な取り込みにより死滅すると好中球も自己分解するのでその局所に膿が形成されることになる。炎症の度合いが小さければ、炎症収束後に好中球などは組織から離れるので化膿は起こらないとされている。

化膿が限局されているものを膿瘍といい、皮下や粘膜下に広がる場合を蜂窩織炎という。黄色ブドウ球菌は膿瘍を形成しやすく、連鎖球菌は蜂窩織炎を起こしやすいとされる。

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2010年02月19日

(うみ、Pus)は、化膿した際に傷口から出てくる黄白色でアルカリ性の液体。膿汁(のうじゅう)とも呼ばれる。これは微生物を食べる過程で崩壊した白血球や他の組織が崩壊したもの、その他の死んだまたは生きている細菌などである。膿の有形成分を膿球、液体成分を膿清と呼ぶ。

デオキシリボ核酸及びリボ核酸の核酸がミーシャーによって最初に発見されたのは膿からであった。これは、膿には白血球の核が多量に集まるため、ここから核内の物質をさがそうとの目的で研究が行なわれた結果である。

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2010年02月18日

膿疱

膿疱(のうほう、pustule)は、皮膚疾患などで出現する皮疹の一つ。水疱の内容物が(壊死した白血球を主とする)の集合体で粘性がかなり強いものをいう。膿疱は通常、細菌など病原体の感染によって生じる。その一方、感染のない場合もあり、それを無菌性膿疱(むきんせいのうほう)と呼ぶこともある。

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2010年02月17日

掌蹠膿疱症(PPP)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう、Pustulosis palmaris et plantaris;PPP)は、皮膚病の一つ。手掌・足底に無菌性の膿疱が反復して出現する。基本的に慢性難治性の疾患である。

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2010年02月16日

大腸ポリープ

大腸ポリープ(だいちょうポリープ、Colorectal polyp)とは、大腸(直腸・結腸)に生じるポリープの総称。近年、大腸における「隆起性病変」ないし「大腸腫瘍」は、「大腸癌」や「ポリープ」を含めて一括の概念で総括され、総合的に評価される場合が多い。

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2010年02月15日

粉瘤腫

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ、atheroma(アテローム、アテローマ))とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物とは考えられていない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれる。

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アテローム(アテローマ)

  1. 粉瘤腫のこと
  2. 動脈硬化症の原因となる粥腫(じゅくしゅ)のこと



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2010年02月14日

血管腫

血管腫(けっかんしゅ、angioma)は、血管が拡張したり増殖したりすることによってできる皮膚の赤い良性腫瘍である。母斑の一つでもある(老人性血管腫は例外)。

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2010年02月13日

神経性腫瘍

神経性腫瘍(しんけいせいしゅよう、neurogenic tumor)は神経性にできる腫瘍である。分類的には非上皮性腫瘍に入るが、WHO分類により表記する。

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2010年02月12日

造血リンパ組織腫瘍

造血リンパ組織腫瘍(ぞうけつリンパそしきしゅよう、Tumour of Hematopoietic and Lymphoid Tissues)は、造血リンパ組織にできる腫瘍である。分類的には非上皮性腫瘍に入るが、WHO分類により表記する。

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2010年02月11日

非上皮性腫瘍

非上皮性腫瘍(ひじょうひせいしゅよう、nonepithelial tumor)は、腫瘍の中でも上皮以外にできる腫瘍である。

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上皮性腫瘍

上皮性腫瘍(じょうひせいしゅよう、epithelial tumor)は、腫瘍の中でも上皮にできる腫瘍である。

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