2010年04月30日

リーシュマニア症

リーシュマニア症(リーシュマニアしょう、leishmaniasis)とは、トリパノソーマ科の原虫リーシュマニアの感染を原因とする人獣共通感染症の総称。サシチョウバエ類によって媒介される。原虫の種によって症状にかなりの差があり、ヒトでは主に内臓リーシュマニア症(カラアザール・黒熱病・ダムダム熱)と皮膚リーシュマニア症(東洋瘤腫・エスプンディア・チクレロ潰瘍)とに分類される。

WHOの試算によれば、88ヶ国1200万人がリーシュマニアに感染しており、リーシュマニア症は緊急に対策を要する6つの感染症の1つとされている。犬の媒介性疾患としても注目されている。

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2010年04月29日

不顕性感染

不顕性感染(ふけんせいかんせん、inapparent infection)とは、感染が成立していながら臨床的に確認しうる症状を示さない感染様式のことを示す。不顕性感染と顕性感染は連続的であり、病原体により不顕性感染の方が一般的であり、発症に至ることの方が稀であるものも少なくない。

不顕性感染を示す個体はは臨床症状を示さないため、感染源として気付かないうちに病原体を他個体に拡げてしまうおそれがある。このような個体をキャリアと呼ぶ。一般に宿主と微生物との関係が長期間に及ぶほど病原性は弱くなる傾向がある。これは宿主側の免疫などの防御機能や微生物側の生存戦略が関係している。不顕性感染の臨床上の応用では弱毒生ワクチンがあり、これは人為的に不顕性感染を成立させることにより、免疫を成立させる方法である。

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2010年04月28日

過敏性肺臓炎(HP)

過敏性肺臓炎(かびんせいはいぞうえん、Hypersensitivity Pneumonitis;HP)とは、有機粉塵により起こるアレルギー疾患であり、肺に間質性炎症と肉芽腫を形成する疾患である。有機粉塵によりIII型およびIV型アレルギーを起こす。

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2010年04月27日

PIE症候群(好酸球性肺炎)

PIE症候群(PIEしょうこうぐん、英:pulmonary infiltration with eosinophilia syndrome)は、好酸球を伴う肺浸潤をきたす一連の症候群である。好酸球性肺炎(こうさんきゅうせいはいえん、英:eosinophilic pneumonia)もほぼ同義である。

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2010年04月26日

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(アレルギーせいきかんしはいアスペルギルスしょう、英:allergic bronchopulmonary aspergillosis;ABPA)は、アスペルギルス属のカビが原因で気管支炎などのアレルギー症状が引き起こされる病気。アレルギー性気管支肺真菌症(allergic bronchopulmonary mycosis;ABPM)の一種。呼吸器専門医師以外には、まだあまり知られていないため、他の病気と誤診されることもある。

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2010年04月25日

アスペルギルス症

アスペルギルス症(アスペルギルスしょう、英:aspergillosis)とは、アスペルギルス属の真菌を原因とする種々の真菌症疾病の総称で、胞子の吸入と体内での増殖が原因の日和見感染症

アスペルギルス属の胞子は環境中に広く存在することから、ほとんどのヒトが毎日吸入しており、免疫に障害のあるヒトや家畜ではアスペルギルス症に進行する事がある。一般的な原因菌はアスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus)であるが、A.flavusA. nigerでも発生することがある。

原因菌は病院内では観葉植物(鉢内の堆肥や土)、生花やドライフラワーの表面、花瓶の水、エアコンまたはヒーターの吹出し口、浮遊粉塵などから高頻度で検出する。特に、病院改築の際の空気中に増加することが報告されている。

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2010年04月24日

真菌症

真菌症(しんきんしょう、英:mycosis)とは、真菌がヒトや動物の体の障壁を越えて定着することに起因する感染症。代表的な真菌症として、白癬菌による白癬水虫たむし、およびしらくも)やカンジダによるカンジダ症、クリプトコックスによるクリプトコックス症、アスペルギルスによるアスペルギルス症などが知られている。

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2010年04月23日

クリプトスポリジウム症

クリプトスポリジウム症(クリプトスポリジウムしょう、英:cryptosporidiosis)とは、アピコンプレックス門のクリプトスポリジウム属に属する原生動物の寄生により哺乳類の腸に障害を与える寄生虫病。

クリプトスポリジウム症は糞口経路によって伝播し、免疫系が健全なヒトに対しては自然寛解性の下痢が主要な症状である。しかしAIDS患者のように免疫不全状態の場合には、重症化ししばしば致死的になる。1976年まで確認されていなかったにもかかわらず、最も一般的な水系感染症の1つであり世界中で認められている。環境抵抗性のシスト(オーシスト)により伝播し、これを摂取すると小腸で脱嚢して腸管上皮組織への感染が成立する。

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2010年04月22日

クリプトコッカス症

クリプトコッカス症(クリプトコッカスしょう、英:cryptococcosis)とはクリプトコッカス属に属する酵母様真菌の感染を原因とする人獣共通感染症。ヒト、イヌ、ネコなどに感染する。主にCryptococcus neoformansによる呼吸器症状が認められる。クリプトコッカス属は土壌や植物などの環境中に広く分布する。鳥類は感染しないが保菌状態にある。ハトの糞が感染源として重要である。

免疫抑制状態、体力が落ちた人たちが罹患しやすい感染症で、日和見感染の一つと知られる。

似た病名にクリプトスポリジウム症があるが、異なる病気。

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2010年04月21日

野兎病(ツラレミア、大原病)

野兎病(やとびょう、Tularemia)とは、野兎病菌(Francisella tularensis)を原因とする人獣共通感染症。ヒトやノウサギ(野兎)、プレーリードッグ、野生齧歯類などに感染する。家畜伝染病予防法における届出伝染病、感染症法における四類感染症に指定されている。日本では野兎との接触による感染が多く報告されているためこの名前がある。

アメリカ合衆国カリフォルニア州ツラレ郡(Tulare County, California)で発見されたことからツラレミア (tularemia)、日本での発生事例を報告し研究した医師である大原八郎の名から大原病 (Ohara's disease)、その他、Francis's disease や rabbit feverとも呼ばれる。症状が重篤化することがあり、特に北米の野兎病菌は毒性が強く、重症化を起こしやすい。野兎病菌は極めて感染力が強い菌で、生物兵器としての使用が懸念されており、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、もっとも危険とされるカテゴリAに分類されている。

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2010年04月20日

Q熱

Q熱(キューねつ、Query fever)とは、人獣共通感染症のひとつ。ニュージーランドを除く全世界で発生が見られる。Q熱という病名は、英語の「不明(Query)熱」に由来している。1935年にオーストラリアの屠畜場の従業員の間で原因不明の熱性疾患が流行したのが最初の報告である。

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2010年04月19日

黄熱(黄熱病、黒吐病)

黄熱(おうねつ、yellow fever)は、ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるフラビウイルス科に属する黄熱ウイルス(yellow fever virus)を病原体とする感染症。感染症法における四類感染症。黄熱病と同義。

熱帯アフリカと中南米の風土病である。通称「黒吐病」。日常生活におけるヒトからヒトへの直接感染はない。

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2010年04月18日

サルモネラ(サルモネラ食中毒)

サルモネラ(Salmonella)とは、グラム陰性通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(サルモネラ属)に属する細菌のこと。主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種であり、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す。

ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、三類感染症に指定されている腸チフスやパラチフスを起こすもの(チフス菌 S. Typhiとパラチフス菌 S. ParatyphiA)と、感染型食中毒を起こすもの(食中毒性サルモネラ:ネズミチフス菌 S. Typhimurium や腸炎菌 S. Enteritidisなど)とに大別される。

食品衛生の分野では、後者にあたる食中毒の原因となるサルモネラを特にサルモネラ属菌と呼ぶが、一般には、これらを指して狭義にサルモネラあるいはサルモネラ菌と呼ぶこともある。細胞内寄生性細菌であり、チフス菌やパラチフス菌は主にマクロファージに感染して菌血症を、それ以外の食中毒性サルモネラは腸管上皮細胞に感染して胃腸炎を起こす性質を持ち、この細胞内感染がサルモネラの病原性に関与している。

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2010年04月17日

炭疽(炭疽症)

炭疽症(たんそしょう)、炭疽(たんそ)とは、炭疽菌による感染症。ヒツジやヤギなどの家畜や野生動物の感染症であるが、ヒトに感染する人獣共通感染症である。ヒトへは、感染動物との接触やその毛皮や肉から感染する。ヒトからヒトへは感染しない。感染症法における四類感染症、家畜伝染病予防法における家畜伝染病である。以下、特に断りがない限りヒトにおける記述である。皮膚からの感染が最も多いが、芽胞を吸いこんだり、汚染した肉を不十分な加熱で食べた場合にも感染する。自然発生は極めてまれ。

炭疽とは「炭のかさぶた」の意味であり、英語名の「Anthrax」はギリシャ語で「炭」の意味である。この名称は皮膚炭疽の症状で黒いかさぶた(瘡蓋)ができることにちなむ。

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2010年04月16日

ニクズク肝

ニクズク肝(ニクズクかん、英:nutmeg liver)とは、慢性うっ血において、肝臓の小葉中心部が暗赤色、辺縁部が黄色化した状態。割面はニクズクのような外観にみえるのでこの名前がある。

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2010年04月15日

静脈瘤

静脈瘤(じょうみゃくりゅう、varicose vein)とは、静脈の壁の一部が何らかの要因で薄くなり、その血管が膨らむことで発病する循環器病。同様の疾患が動脈に発生した場合は動脈瘤と呼ばれる。

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2010年04月14日

うっ血(鬱血)

うっ血(鬱血(うっけつ)、hemostasis) は、血栓などの様々な要因によって臓器組織内の静脈や毛細血管内の血流が停滞し増加した状態を示す。充血の定義に含まれることもある。漢字では「鬱血」と書くが、「鬱」は常用漢字外のため、まぜ書きで「うっ血」と書かれることが多い。

うっ血が持続すると、局所の実質細胞は低酸素症のため変性、萎縮、壊死を起こす。局所の徴候として、暗赤色、冷感、腫脹が挙げられる。

うっ血性心不全心臓弁膜症、急性心筋梗塞などの心臓に起因する全身性、静脈血栓症のように静脈が血栓や炎症などにより閉塞もしくは狭窄する局所性などがある。

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2010年04月13日

液化壊死(融解壊死)

液化壊死(えきかえし、英:liquiefaction necrosis, liquefactive necrosis)とは、組織や細胞の壊死において、壊死領域がタンパク質分解酵素の作用によって融解し液状化した状態のこと。融解壊死(ゆうかいえし)とも呼ばれる。

中枢神経系での液化壊死は軟化と呼ばれる。好中球は壊死組織を分解して自身も死滅する。その際に壊死領域に好中球が多量に浸潤した場合、好中球の死骸と液化壊死した組織が混合したものはと呼ばれる。

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2010年04月12日

出血性梗塞

出血性梗塞(しゅっけつせいこうそく、Hemorrhagic infarct)とは、脳梗塞の合併症の一つである。

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2010年04月11日

梗塞

梗塞(こうそく、infarction)とは、終動脈、終静脈が閉塞し、血管の支配領域で虚血が起こり、血液が流れにくくなって、酸素や栄養が十分に行き届かず、酸欠に陥った部分の細胞組織が壊死する限局性壊死の状態(多くは凝固壊死)。一般的に静脈より動脈が虚血性壊死を起こしやすい。

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