2008年06月30日

ウェゲナー肉芽腫症

ウェゲナー肉芽腫症(ウェゲナーにくがしゅしょう、Wegener's granulomatosis)は全身性の血管炎で、最も小さい血管を傷害する。鼻やのどの傷害から始まるので最初は風邪のようでもあるが、急速に間質性肺炎急速進行性糸球体腎炎をきたす。したがって症状は、咳、呼吸困難、浮腫などである。軽度の発熱も起こる。鼻に関しても内部構造が破壊され、つぶれて鞍鼻を呈することがある。眼球突出、ぶどう膜炎、角膜潰瘍など眼科的疾患も起こることがある。そのほか皮膚(有痛性紅斑)、神経、脳を冒しうる。血液検査ではc-ANCAまたはPR3-ANCAが特異的に上昇する。ステロイド剤などの治療をもってしても90%以上が死亡するきわめて重篤な疾患であったが、免疫抑制剤であるシクロフォスファミド(エンドキサン®)が治療応用されて以来、比較的予後はよくなってきている。

●疫学

30代から50代にかけて男性に多い傾向がある。

●病理学から見た症状

  • 巨細胞性肉芽腫
    主に鼻粘膜に見られる。これにより鼻閉や鼻出血が見られる。
  • フィブリノイド型血管炎
    気道全般に見られる。これらによって肺炎の症状が見られる。喘息が見られないのがチャーグ・ストラウス症候群とは異なる点である。好酸球の量が鑑別の参考となる。
  • 半月体形成
    急速進行性糸球体腎炎(RPGN)を起こす。肺と腎に病変を起こす疾患としてはグッドパスチャー症候群があるがこちらは鼻出血どころではなく喀血する。また20代男性に多いという特徴がある。

●治療

  • ステロイド
  • 免疫抑制剤
  • 分子標的治療薬・・・リツキシマブによるリンパ球(B細胞)抑制が現在希望視されている。日本では健康保険適応はない。


posted by kamiryu07 at 20:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 病名ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
ブログ拝見させていただきました。
とても素敵なブログで楽しませていただいてます☆
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Posted by ダイエット成功への簡単メニュー at 2008年07月01日 11:07
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