流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん、epidemic keratoconjunctivitis;EKC)はウイルスで起こる急性の結膜炎のことで、別名「はやり目」ともいわれ、伝染力が強い。学校伝染病の一つで、伝染の恐れがなくなるまで登校禁止となる。
●原因・症状
主にアデノウイルス8型により引き起こされるが、19型・37型によっても引き起こされる。以前はプールでうつる夏の病気だったが、近頃では一年中見られるようになった。1〜2週間程度の潜伏期の後、発症する。結膜炎+角膜炎を起こすため、角結膜炎と呼ばれる。
- 充血し、眼脂(めやに)が出る(ひどいときには「めやに」で目が開かないくらいになる)
- 片目発症後、4〜5日後に反対側の目も発症する場合が多い
- 涙目になったり、まぶたがはれることもある
- 視力が少し低下する場合がある
- 症状が重くなると、リンパ節がはれて触ると痛みを伴う
- 症状が強い人の場合は、まぶたの裏の結膜に白い膜ができ、眼球の結膜に癒着をおこす
- 症状が治まるまで約2〜3週間かかる
角膜炎
- 透明な角膜に点状の小さな混濁が生じ、眼痛を感じる
- 眩しさやかすみを感じる
- 視力障害を感じることもある
- 黒目の表面がすりむける角膜びらんを伴い、目がゴロゴロしたり、眼痛がひどくなる
- 症状が数ヶ月〜丸一年に及ぶこともある
●診断・治療
結膜炎の原因はウイルス性の他、アレルギー性、細菌性などもあり、初期の段階での判断は難しい。症状や所見から当該疾患が疑われ、診断されるが、現在では迅速診断法としてELISA やクロマトグラフィー法により、早期段階での判断ができるようになっている。
結膜炎の段階では、有効な薬剤はない。対症療法的に抗炎症剤の点眼を行い、細菌の混合感染の可能性に対しては、抗菌剤の点眼を行う。さらに角膜炎の症状がみられるときは、ステロイド剤を点眼する。特に新生児や乳幼児では、細菌の混合感染で角膜穿孔を起こす事があるので注意が必要。
角膜炎が強度になり視力低下を来した際には角膜移植術が必要になることもある。
●注意点
主として手を介した接触感染で、ウイルスに感染した眼を手で触れると、手にウイルスが付着し、そのまま、いろんな物に触れると、その物にウイルスが付いて、他の人がそれに触れて感染するという経路がほとんどとなる。
- 手をよく洗い、手で目をこすったり、顔に触れたりしないこと
- 休養をとって体力をおとさない
- 風呂は最後に入り、その湯はすぐに捨てる
- タオル類の共有はやめる
- 治ったように見えても、しばらくの間は外出などは控える
- 流行時には、院内感染による流行拡大もあるため、乳幼児は、診察を受けるとき以外は病院につれて行かない
●関連項目
- 学校保健法
- 出席停止
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